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妊活サプリはどれを選ぶべき?|効用まで

みなさんは"妊活サプリ"を摂っていますか?

 

前回のブログでは「妊活サプリメントは本当に必要なのか」というテーマでお届けしました。

 

今回はサプリメント💊を効果別に種類分けをしながら、

妊活に必要なサプリメントについて詳しくご紹介します。

 


 

妊活に必須なサプリメント 一覧

 

DNA合成作用

◎葉酸 (Folic Acid)

 

 

 

葉酸は水溶性ビタミンであるビタミンB群の1つです。

妊娠前後の葉酸の摂取は「胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低減する」と

さまざまな研究において報告されています。

 

妊活中から妊娠初期にかけて摂取することで、

神経系の発達をサポート・健康な赤ちゃんを育む効果が期待できます。

 

 

-- ポイント --

 

 

胎児の神経管は、妊娠に気づく以前のとても早い段階でできあがるため

妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの期間に

一定量の葉酸を摂取して準備をする必要があります。

 

妊娠3ヶ月前までは、

普段の食事に加えて葉酸400μg(または5mg)/日の摂取が推奨されています!

 

*葉酸について(栄養課より) | 母子日赤だより | 東京かつしか赤十字母子医療センター. (n.d.).

 

◎亜鉛 (Zinc)

 

 

 

亜鉛は、人間の健康維持に必要な栄養素として知られています。

活性酵素を抑制する効果をもつため、生殖機能の老化予防が期待できます。

 

 

-- ポイント --

 

 

男性)精子量の増加/精子の運動率の低下予防

亜鉛不足はDNAの分裂に影響を及ぼし、精子の質が低下する可能性があります。

 

女性)卵巣の機能維持

亜鉛不足は卵巣の機能低下に繋がり、排卵障害や卵子の質に影響します。

 

*成人男性は11mg/日、女性は8mg/日の摂取が厚労省によって推奨されています。

過剰剰摂取には、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃痙攣、

下痢および頭痛などの徴候がみられるため、注意が必要です。

 

*厚生労働省eJIM | 亜鉛 | 「統合医療」情報発信サイト. (n.d.).

 


 

抗酸化作用

 

◎ビタミンC

 

 

 

アスコルビン酸としても知られるビタミンCは、

食品に含まれている水溶性ビタミンの一つです。

 

ビタミンCには酸化防止作用があり、体内でのダメージから細胞を守るのを助けます。

 

 

-- 重要 --

 

 

ビタミンCの不足は倦怠感や気力低下繋がると言われています!

妊娠中や授乳中は赤ちゃんに供給する分を考慮し、

普段より多めにビタミンCを摂取することが大切です。

 

*成人女性は75 mg/日、妊娠中は85 mg/日の摂取が厚労省により推奨

 

*厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2020年版),策定検討会報告書

 

◎ビタミンE

 

 

 

ビタミンEは脂溶性ビタミンの一つで、

女性ホルモンや黄体ホルモンの生成分泌にも深く関与する

女性には関係の深いビタミンです。

 

強い抗酸化力を持ち細胞の老化を防ぐため、

卵子や子宮内膜の質を改善すると期待されています。

 

 

-- 重要 --

 

 

一方で「男性の生殖機能維持」にも効果的◎

 

*厚労省発表の「2020年版食事摂取基準」において、

1日当たりのビタミンEの摂取の目安は

男性は18歳~49歳で6.0㎎、

女性は18歳~29歳で5.0㎎、30歳~49歳で5.5㎎と設定されています。

 

過剰摂取は骨粗しょう症等の疾患を引き起こす可能性があるため、

内服量に注意が必要です。

 

*厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2020年版),策定検討会報告書

 

 

◎コエンザイムQ10 (CoQ10)

 

 

 

コエンザイムQ10は体内のエネルギー生産に関与し、

生命活動を維持するために重要な物質です。

 

その「抗酸化作用」は非常に有名で、

アンチエイジングのサプリメントとして知られています。

 

妊活中に摂取することでは、卵子や精子の品質向上に役立つとされています。

 

 

-- 重要 --

 

 

女性)不妊改善、卵子・卵巣機能の老化予防

コエンザイムQ10の抗酸化作用は、卵子や卵巣機能の老化予防に繋がり

不妊改善に効果的であると言われています。*摂取量は100mg/日

 

男性)精子の質を維持

コエンザイムQ10は男性の不妊予防にも効果的です。

一般的に男性は年齢を重ねるにつれて、精子数の減少や運動率の低下などの

不妊の要因が生じます。しかし、コエンザイムQ10を摂取して酸化抑制を促進し、

精子の質を維持する働きが期待できます。*摂取上限量は30mg/日

 

*厚生労働省, 日本人の食事摂取基準(2020年版),策定検討会報告書

 

 

その他の必須サプリ

 

◎ビタミンD

 

 

 

ビタミンDは骨の成長や血中カルシウム濃度を調節する

脂溶性ビタミンの一つとして知られています。

 

しかし、近年の研究では

ビタミンDの妊娠率向上や流産率減少に効果があると指摘され、

妊活サプリメントとしても期待され始めています。*摂取量は1,000IU/日

 

 

-- ポイント --

 

 

2019年イギリスにて発表された体外受精や顕微授精など

生殖補助医療(ART)の治療結果とビタミンDとの関連を調査論文によると、

・体内のビタミンD充足群は、着床率、妊娠率・出生率の向上に関連

・ビタミンD摂取は流産率(化学流産・自然流産)の減少にも関係

以上が確認されています。

 

*Justin Chu Reprod Health.2019; 16: 105.

 

◎オメガDHA/EPA(オメガ3脂肪酸)

 

 

 

オメガ3脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、

胎児の正常な発育や脳の発達・妊娠率の向上に関与するとされています。

 

オメガ3脂肪酸は、食事から十分な量を摂取することは難しいため

妊活中や妊娠中の女性はサプリメントから

オメガDHA/EPAを摂取することが期待されます。

 

 

-- ポイント --

 

 

オックスフォード大学による研究では、オメガ3脂肪酸をサプリメントから摂取している女性は

摂取していない女性と比較して、妊娠確率が1.51倍であると示されています。

 

不妊症の女性では体外受精後の妊娠率が向上するなど、

妊娠率アップに高い効果が期待されます。

 

*Stanhiser et al., Omega-3 fatty acid supplementation and fecundability. Human Reproduction (Oxford, England), 37(5), 1037–1046.

◎カルシウム

 

 

 

カルシウムは人体に最も多く含まれるミネラルであり、主に骨や歯を形成しています。

あまり認知されていませんが、カルシウム不足は不妊の要因にもなり得ます。

 

 

-- ポイント --

 

 

妊活中)カルシウム不足は男女ともに不妊の要因!

妊活中のカルシウム不足は、卵子が受精しにくくなるトラブルや

精子の運動率低下を引き起こすとされ、男女ともに不妊の要因となり得ます。

 

妊娠中・出産後)産後も赤ちゃんのために摂取しよう✨

カルシウムが不足すると、赤ちゃんの発育不全や

母体の骨粗鬆症などのリスクとなります。

産後は授乳のためにもカルシウムは必要不可欠です。

 

*成人男性で700mgから800mg/日、女性で650mg/日の摂取が推奨されていますが

十分に摂取した場合もビタミンDが不足していると

カルシウムの吸収が悪くなることに注意が必要です。

 

*厚生労働省eJIM | カルシウム | 「統合医療」情報発信サイト. (n.d.).


 

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